時を聞く時計『ミニッツリピーター』
17世紀の卓越した時計職人たちは、好きなときにチャイムで時刻を知らせることができ、それによって暗闇の中でも時刻が分かるような時計の開発に彼らの才能と技術を競い合いました。
そして1680年頃、初のリピーター・ウォッチがようやく完成します。それ以来、数多くの時計職人がこの種の複雑機構の開発に貢献し、1時間のみならず、15分や1分の単位まで細かな時刻を分かるまでになりました。
アブラアン−ルイ・ブレゲは、リピーター・ウォッチの発展に重大な役割を演じました。それまでの初期のリピーターに用いられていたベルの代わりに、スティール製の細い線で作られたゴングを発明したことです。これによりブレゲは優れた音を保ちつつ、時計のケースのサイズを大幅に縮小することに成功しました。